RTX PRO 6000が4090より遅い?MiniMax H3 GPU 4種を実測
投稿日 動画公開
同じAI動画をRTX 3090・4090・5090・PRO 6000で生成。int8では4090が最速で、PRO 6000はオリジナルbf16に変えて初めて1位でした。速度・電力・借り賃を整理しました。
同じAI動画をRTX 3090、4090、5090、RTX PRO 6000の4台で同じように生成してみたところ、最も高価なPRO 6000(約2,620万ウォン、動画の基準日2026-09-29時点のDanawa新品最安値、韓国での価格)は、int8設定では4090より遅くなりました。1カット(約6秒)に4090は7分21秒、PRO 6000は9分47秒かかりました。同じPRO 6000に圧縮していないオリジナル(bf16)のモデルを載せると6分48秒になり、4台の中で最速になりました。この記事は、YouTube動画での測定を読みやすく整理し直したものです。
結論から
- int8設定で最も速かったのは4090でした。1カット7分21秒で、3090(15分12秒)の2.1倍の速さです。
- PRO 6000はint8で9分47秒と4090より遅く、5090は10分20秒でした。
- 同じPRO 6000をオリジナルのbf16に変えると6分48秒になりました。オリジナルは映像モデルだけで66GBあるため、24GBや32GBのカードには載せられません。
- 借りた料金で見ると、1カットは4090が78ウォンで最も安くなりました。
- 画質はカードごとに細部が少し違うだけで、目で優劣をつけられるほどの差は見つかりませんでした。
この記事の数字は4種類です
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 当チャンネルの測定 | クラウドで借りたサーバー4台で自分たちが測った値(2026-09-28〜29) |
| 価格調査 | Danawaの新品最安値、中古市場の希望価格(2026-09-29調査) |
| 計算・推定 | 80カット換算、為替換算(1ドル=1,365.1ウォン、9月28日終値)、購入価格÷1時間あたりのレンタル料 |
| 推測 | 原因の仮説。直接は確認していないもの |
どう測ったか
MiniMax H3(AI動画生成モデル)を使い、1344x768、LoRAなしの20ステップという条件で、午前3時のコンビニの場面を作りました。カットは3つで、セリフ付きのクローズアップ、3人が映る全景、缶コーヒーのインサートです。カットごとにシードを2つずつ使うので、1枚のカードにつき6回の生成になります。プロンプト、参照画像、シードは4台すべて同じです。映像モデルはint8に圧縮した版、テキストエンコーダーはnvfp4、VAEはint8で、SageAttentionはサーバーのテンプレートに入っていた1.0.6をそのままオンにしました。
サーバーのテンプレートのComfyUIはH3ノードのない古い版だったため、4台とも同じ最新版(0.37.4)に上げてから測っています。レンタル料は1時間あたり、3090が$0.336、4090が$0.468、5090が$0.470、PRO 6000が$1.653で、失敗や再試行を含めた借り賃の合計は$12.96でした。


速度:どのカードが何分かかったか
1カット(約6秒)あたりの平均は次のとおりです。3090比は、同じ区間・同じシード同士でかかった時間の合計の比です。
| GPU(設定) | 1カットの所要時間 | 3090比 |
|---|---|---|
| RTX 4090(int8) | 7分21秒 | 2.07倍 |
| RTX PRO 6000(int8) | 9分47秒 | 1.55倍 |
| RTX 5090(int8) | 10分20秒 | 1.47倍 |
| RTX 3090(int8) | 15分12秒 | 1.00倍 |
| RTX PRO 6000(オリジナルbf16) | 6分48秒 | 2.24倍 |
同じ全景の1カットは、4090が9分6秒、3090が19分7秒かかりました。3カットを最初に終えたのも4090で約22分、3090は約46分でした。

なぜ高いカードが遅かったか:推測3つと直接の試験2つ
動画では、原因として3つを推測していました。1つ目は、int8に圧縮したモデルは計算のたびに圧縮を解く作業が加わるように見えること。2つ目は、テンプレートのSageAttention 1.0.6が新しいBlackwellチップ(PRO 6000、5090)向けの版ではないこと。3つ目は、5090のサーバーはコンピューターのメモリが32GBしかなく、--fast-disk --disable-pinned-memoryというオプションで起動したため、他のサーバーと条件が違うことです。この3つは推測で、そのうち2つをPRO 6000で直接試しました。
- SageAttention 2.2.0をBlackwell向けに自分でビルドして入れ替えると、セリフのカットは10分22秒から9分10秒へ、約12%短くなりました(2カット合計では+12.1%で、この試験は2カットのシード1のみです)。
- オリジナルのbf16に変えると、同じカットが7分24秒になり、約29%短くなりました。6回の合計では58.7分から40.8分で、約30%(1.44倍)です。
アテンションを入れ替えるより、オリジナルのモデルに変えた効果のほうが大きくなりました。

96GBだからできること、メモリと電力
オリジナルのbf16は、映像モデルだけで約66GB、テキストエンコーダーが約51GBです。24GBや32GBのカードには載せられない大きさで、96GBのカードでだけ可能な設定です。生成中のnvidia-smi 1秒記録の最大値は、3090と4090が23.3GB(24GB中)、5090が31.1GB(32GB中)、PRO 6000はint8で75.4GB、オリジナルbf16で95.0GB(96GB中)でした。5090とint8のPRO 6000は、記録が生成の途中から始まったため、一部のクリップだけが反映されています。
平均電力は、3090が384W、4090が427W、5090が489W、PRO 6000が541Wでした。オリジナルで動かしたPRO 6000は579Wで、上限の600Wに近い値でした。


画質:鮮明さの差は選べませんでした
同じシードでも、GPUやカーネルが違うと細部が分かれます。PRO 6000のint8版を基準にした、同じシードのフレームの似ている度合い(SSIM、1が同じ画面)は0.80から0.99の間で、カットとシードの平均は3090が0.940、4090が0.938、5090が0.937、PRO 6000のbf16が0.929でした。構図、動き、人物は同じで、細部が変わる程度です。セリフのカットの口の動きは5つの版すべてでセリフに合わせて動き、缶の上の水滴のインサートは最初のフレームから始まるため、5つの版がほぼ同じでした。
目に付いた違いが1つあります。最初のシードでは、int8版にだけ参照画像にないメガネが生え、オリジナル版にはメガネがありませんでした。そのため動画は「最高画質」を1つに選ばず、ほぼ同じと判定しました。
借りるときの落とし穴2つ
- 電力制限:最初に借りた3090は、サーバーの持ち主が電力を210Wに絞っていました(標準は350W)。クロックは945MHz付近まで落ち、最初のカットを47分以上動かしても終わりませんでした。新しく借りた3090は同じカットを15分59秒で終えました。借りたらまず
nvidia-smi -q -d POWERでCurrent Power LimitがDefaultと同じか確認する、というのが動画のアドバイスです。 - 古いComfyUI:サーバーのテンプレートのComfyUIにはH3ノードがなく、最新版に上げる必要がありました。

コスト:借りた料金で見ると
1カットあたりの借り賃は、4090が78ウォン、3090が116ウォン、5090が110ウォン、PRO 6000が368ウォンで、同じPRO 6000をオリジナルで動かすと256ウォンです(1時間あたりのレンタル料×かかった時間、為替は1ドル=1,365.1ウォン)。8分の短編1本を約80カットとして換算すると、次のとおりです。やり直しの生成と後工程は除いた計算です。

| GPU(設定) | 80カットの所要時間 | 80カットの借り賃 |
|---|---|---|
| RTX 3090 | 20.3時間 | 9,296ウォン |
| RTX 4090 | 9.8時間 | 6,266ウォン |
| RTX 5090 | 13.8時間 | 8,832ウォン |
| RTX PRO 6000(int8) | 13.0時間 | 約2.9万ウォン |
| RTX PRO 6000(オリジナルbf16) | 9.1時間 | 約2万ウォン |
動画では、買う場合と借りる場合も比べました。基準日(2026-09-29)のDanawaの新品最安値は、PRO 6000が2,620万ウォン、5090が843万ウォンでした。4090は新品が見つからなかったため中古の希望価格400万ウォン、3090は中古の希望価格170万ウォンです。PRO 6000の購入価格を同じカードの1時間あたりのレンタル料($1.653)で割ると約11,611時間になり、オリジナルモデルで8分の短編を約1,282本作れる時間です。電気代と売却額は除いた計算・推定です。

動画の判定

- 初めて試すなら3090:中古の希望価格で約170万ウォン(2026-09-29時点)、1カット約15分ですが、24GBで最後まで動きます。
- コスパは4090:1カットの借り賃が最も安く、int8では最速です。
- 速度はPRO 6000オリジナル:96GBにオリジナルのbf16を載せたときで、int8なら4090より遅くなります。
- 最高画質:同程度です。
限界と基準日
- カットごとにシードが2つだけなので、運が混ざる可能性があります。
- 借りたサーバーごとにコンピューターのメモリやCPUが違い、その差も速度に含まれています(3090はRAM 125GB・CPUスレッド32、4090は251GB・64、5090は30GB・16、PRO 6000は503GB・128)。
- 4090のVRAMと電力は、同じサーバーで1カットを取り直した測定版の値です。
- SageAttention 2とbf16の試験はPRO 6000でだけ行い、他のカードはテンプレートのままです。
- 生成した原本をそのまま比べており、アップスケールや補正はしていません。
- 基準日:測定は2026-09-28〜29、価格調査は2026-09-29、動画の公開は2026-09-30です。その後の価格の変動は反映していません。この記事は購入をすすめるものではありません。